株式会社 大丸松坂屋百貨店様 インタビュー

ARAPPLI導入事例 株式会社 大丸松坂屋百貨店様

大丸松坂屋百貨店でデジタルマーケティングを担当する洞本宗和氏(本社 営業本部 営業企画室 営業企画部)に、アララ株式会社のスマートフォンAR(拡張現実)プラットフォームアプリ「ARAPPLI(アラプリ)」の活用状況と導入背景をうかがいました。

【株式会社 大丸松坂屋百貨店】
老舗百貨店「大丸」「松坂屋」直営計15店舗を運営。直営店の他に関連会社運営店4店舗。株式会社大丸と株式会社松坂屋の経営統合により、2010年発足。

大丸心斎橋店

誘客イベントに、スマートフォンアプリによるキャラクターAR体験企画を導入

― 大丸松坂屋百貨店では、「ARAPPLI」をどう活用していますか。

当社では、「大丸」および「松坂屋」店舗での誘客イベントの企画の一つとして、スマートフォンアプリ「ARAPPLI」によるキャラクターAR(拡張現実)体験企画を導入しました。

これまで6つのイベントで、計7つの企画を「ARAPPLI」を活用して実施しています。

― 「キャラクターAR体験企画」とは具体的には。

イベントに来場されたお客様が、スマートフォンに「ARAPPLI」をダウンロードして起動し、会場に設置されたトリガー(マーカー)を読み取ると、イベントに関連したキャラクターがお客様のスマートフォン画面に現れて、キャラクターと一緒に記念撮影ができたり、キャラクターの3DCG(静止画または動画)を楽しめたりする企画です。
大丸松坂屋百貨店で実施した「ARAPPLI」によるキャラクターAR体験企画(一部)
イベント AR企画 AR化キャラクター AR出現トリガー ARタイプ 実施期間

「うめだなつまつり」

ハローキティフェア、ハローキティアート展 

(実施店舗:大丸梅田店)

ショッピング中のハローキティと撮影! 同店のショッピングバッグを持ったハローキティ フェア開催フロアPOP フォトフレーム 2012/8/1

2012/8/21

恐竜展 

~原始生命からマストドンまで、35億年のタイムトンネル~

(実施店舗:大丸神戸店)

ミュージアムへGO!3Dの丹波竜をペットにしよう。 2006年に発掘されて話題になった国内最大級大型草食恐竜「丹波竜」 展覧会
場内
マーカー
3DCG 2012/8/8

2012/8/20

スージー・ズーの世界展 

~いつまでも ともだち Friends Forever~

(実施店舗:大丸京都店)

ミュージアムでスージー・ズーの仲間になろう。 『スージー・ズー』主人公の友だちのテディベア「ブーフ」 展覧会
場内
マーカー
フォトフレーム 2012/8/8

2012/8/20

公式キャラクター「さくらパンダ」を主役に据えたフェアでもAR企画を実施

― ここから先は、洞本さんが中心的に関わった、2012年秋の「大丸・松坂屋統合5周年記念サンクスフェスティバル」での「さくらパンダ」AR体験企画についてうかがわせてください。「さくらパンダ」とはどのようなキャラクターですか。

「さくらパンダ」は、2007年に松坂屋上野店の広告キャラクターとして登場しました。2010年の「大丸」・「松坂屋」統合後は、両ブランド共通の公式キャラクターになっています。


当社では、主に若い世代の女性をターゲットに、LINE、Facebook、Twitter、ブログ、YouTubeなどのデジタルメディアで、「さくらパンダ」を前面に立てたプロモーションを展開しています。
大丸松坂屋百貨店公式キャラクター
「さくらパンダ」

― なぜ、若い世代をターゲットにしたデジタルプロモーションで、「さくらパンダ」を前面に立てているのですか。

「さくらパンダ」を前面に立てることによって、このキャラクターに愛着を感じてくださった方々と、デジタルメディアで恒常的に接点を持ち続けることができるからです。また、これまで「大丸」「松坂屋」でお買い物される習慣のなかった方々とも、「さくらパンダ」への興味を入り口に、関係を築き深めていくことができるからです。


若い世代の方々の中には、「そもそも百貨店で買い物すること自体が視野の外」という方も増えています。こうした方々に「大丸・松坂屋のショッピング情報・イベント情報」という名目で情報発信しても、内容を見ていただく以前に、「私には関係のない情報」と判断されてしまいます。また、発信するコンテンツがショッピング情報・イベント情報だけでは、お客様の関心を恒常的に引き続けることはできません。


これまで百貨店でのお買い物自体が視野の外だった世代の方々と、LINE、Facebook、Twitterなどのソーシャルメディアで接点を築き、関係を深めていく上で、「さくらパンダ」は、非常に潜在力の高いコンテンツでした。


2014年12月時点で、「さくらパンダ」のFacebookページのファンは約3万人、twitterアカウント(@sakura_panda)のフォロワーは約1万3千人、LINE公式アカウント(大丸・松坂屋)の、のべ友だち登録数は約350万人に達します。

Facebook・twitter等では宣伝色をできるだけ排除し、「さくらパンダ」への関心・愛着を醸成しつつ、店舗での「さくらパンダ」コラボレーションイベントや、LINEでの友だち限定キャンペーン等を実施することで、30代~40代前後の女性を中心としたお客様の来店促進に成果を上げています。
「さくらパンダ」Facebookページ

企業キャラクターでAR企画を実施する意義

―  先ほどAR体験企画の導入目的として、「お客様の『イベント体験』を、より新鮮で、密度高く、持続的なものにする」ことを挙げていただきました。「さくらパンダ」を主役に据えたイベントでも、AR体験企画を導入した目的は同じでしたか。

基本的には同じです。来場された方々に、「さくらパンダ」の世界観を、より新鮮に、密度高く、持続的に楽しんでいただくために、AR体験企画を導入しました。

ただ「さくらパンダ」は、当社のブランドイメージを担うオリジナルキャラクター、いわゆる「企業キャラクター」です。ですので、企業キャラクターならではの、AR体験企画の実施意義もありました。

― 「企業キャラクターならではの、AR体験企画の実施意義」とは。

「ARコンテンツを通じて、キャラクターへの愛着を深めていただくことで、キャラクターを通じたプロモーションを、より効果的かつ持続的なものにしていける」ということです。

先ほど、スマートフォンアプリによるキャラクターAR体験の特長として、次の6つを挙げました。

1.「ARという技術自体が新鮮」
2.「イベント開催中はいつでも自由に体験していただける」
3.「イベントからお帰りになった後も楽しんでいただける」
4.「創意工夫しながら体も動かして能動的に楽しんでいただける」
5.「常時身につけるデバイスの中で、キャラクターを身近に感じていただけるようになる」
6.「Facebookページなどオンラインでの関連企画にも展開できる」

これらの特長は、そのまま、企業キャラクターへの愛着を深めていただく施策としての特長にもなります。
お客様のスマートフォンに「さくらパンダ」のARコンテンツをダウンロードして楽しんでいただき、「さくらパンダ」をより身近に感じていただくことにより、その後の「さくらパンダ」プロモーションに持続的なご関心をお寄せいただく一助にしたい、という意図も、当然ありました。

YouTubeで2週間で15万回再生された“5体分身ダンス”を3DCGでAR化

―  2012年秋の「サンクスフェスティバル」では、どのようなAR企画を実施しましたか。

「さくらパンダ」を主役(“プロデューサー”)に据えた2012年秋の「サンクスフェスティバル」では、次の2つのAR企画を実施しました。

[1] 期間限定「さくらパンダCafé」のランチョンマットに仕込んだマーカーをトリガーにした、「500%さくらパンダダンス」3DCG AR体験企画

[2] 店内各所に設置したマーカーをトリガーにした、「等身大さくらパンダ」3DCG AR体験企画

特に、[1]の「500%さくらパンダダンス」3DCGのAR体験企画には、力を入れました。
「さくらパンダCafé」ランチョンマットと
「500%さくらパンダダンス」3DCG AR出現イメージ
店内床に設置されたマーカーと「等身大さくらパンダ」AR出現イメージ

― 「500%さくらパンダダンス」とは、どのようなダンスですか。

「500%さくらパンダダンス」は、「さくらパンダ」が5体に“分身”して踊るダンスです。2012年に「さくらパンダ」誕生5周年を記念して企画・制作し、YouTubeで公開しました。

「キャラクターの“実物”(=着ぐるみ)はこの世に1体のみ」という不文律をあえて破ることで、話題になることを狙いました。音楽も振り付けもプロに依頼し、本格的なプロモーションビデオとして制作しました。

ダンス動画の公開に先立ち、「さくらパンダ」が“分身の術”を覚える過程をストーリー化した、全5回のティザームービーも公開しました。

狙い通り、「500%さくらパンダダンス」の動画はネット上で話題になり、公開後2週間で、再生回数が15万回に達しました。

このダンスを生で見られるイベントを、2012年3月に松坂屋上野店、松坂屋名古屋店、大丸梅田店の3店舗で開催したところ、200~300名のお客様が来場されました。

「さくらパンダ」を主役に据えた2012年秋の「サンクスフェスティバル」にAR企画を導入するにあたっては、この5体の「さくらパンダ」によるダンスを、ぜひ3DCGでAR化したいと考えました。
YouTubeに公開された
「500%さくらパンダダンス」動画


生でダンスを披露した店舗イベントには
200~300名のファンが集まった

キャラクターARに一番本気な会社を選んだ

―  「さくらパンダ」のAR体験企画を実施するにあたり、アララ以外のAR制作サービスやプラットフォームの利用は検討されましたか。また、なぜアララのAR制作サービス・プラットフォームを採用されたのでしょうか。

検討は、しました。アララのAR制作サービス・プラットフォームを採用した理由は、主に5つあります。

採用理由1.「キャラクターARを活用した企業キャペーンに、多くの実績があった」
当社がAR体験企画の導入を検討し始めた2012年春頃の時点で、既にアララは、株式会社ファミリーマートとNHNJapanとのタイアップキャンペーン「ドラゴンネスト3(トリプル)チャンスキャンペーン」や、サントリーフーズとエールフランスのコラボレーション企画であるオランジーナでのAR採用事例など、多くの有名企業のARキャンペーンで成果を上げていました。このため、他社よりも安心感がありました。

採用理由2.「プラットフォームが、既にある程度浸透していた」
アララのスマートフォンARクラウドプラットフォーム「ARAPPLI」は、様々なAR企画に採用されていたので、ユーザーの数も、既にある程度のボリュームに達していました。アプリを改めてダウンロードしていただかなくてもARコンテンツを楽しんでいただける方が、一定数存在しているという点も有利でした。

採用理由3.「3DCGによるARの提案が魅力的だった」
先ほど申し上げたように、今回のAR体験企画では、どうしても「さくらパンダ」のダンスを3DCGでAR化したいという思いありました。アララからの3DCG ARの提案は、クオリティの面でも価格の面でも魅力的でした。

採用理由4.「AR企画に関わるすべてを、ワンストップで依頼できた」
ARコンテンツの制作からプラットフォームの準備、イベント期間中の運営まで、AR企画に関わるすべてをワンストップで引き受けてくれる点も魅力でした。

採用理由5.「キャラクターARに、一番本気だった」
他社の場合、ARを「単なる広告の一手法」として扱っている感じだったのですが、アララの場合、社員の方々がARの可能性をすごく信じていて、「AR愛」のようなものがビシビシ伝わってきました。

僕らもこの「さくらパンダ」というキャラクターを本気で育ててきたので、「さくらパンダ」のAR化を依頼するなら、このキャラクターの世界観を本気でAR化してくれるような、ARに一番本気な会社がいいと考え、アララに依頼することに決めました。

AR企画を実施した期間限定カフェに、通常期の約2倍のお客様が来店

―  実際に「さくらパンダ」のAR体験企画を実施してみて、どのような手ごたえがありましたか。

実際に「さくらパンダ」のARを目当てにご来店されたお客様が、スマートフォンに「ARAPPLI」をダウンロードして「さくらパンダ」の3DCGをご覧になって喜ばれていたり、そのお子様が魔法でも見るかのようにはしゃがれていたのを目にした時は、嬉しかったですね。

特に「さくらパンダCafé」でARコンテンツをダウンロードしていただいたお客様には、ご注文いただいた限定ランチやドリンクやスイーツが届くまでの時間にも、「さくらパンダ」のダンスで楽しんでいただくことができ、充実したキャラクター世界観の体験を提供できたのではないかと思います。

最終的に、「さくらパンダCafé」実施期間中の当該カフェ来店者数は、通常営業時の2倍に達しました。

FacebookでのARフォトコンテストにも多数の応募が

―  他にはいかがでしょうか。

「サンクスフェスティバル」終了後、「さくらパンダ」ARフォトコンテストというのを実施しました。

「ARAPPLI」で「さくらパンダ」の3DCGと一緒に撮ったご本人やご家族やお友達の写真を、「さくらパンダ」のFacebookページで募集したのです。

結果、予想を超える数の方からの応募があり、「ARAPPLI」でダウンロードしていただいたARコンテンツを、イベント終了後も継続的にお楽しみいただけていることが実感できました。

AR企画を検討している企業の方へのアドバイス

「サンクスフェスティバル」終了後、「さくらパンダ」ARフォトコンテストというのを実施しました。

「ARAPPLI」で「さくらパンダ」の3DCGと一緒に撮ったご本人やご家族やお友達の写真を、「さくらパンダ」のFacebookページで募集したのです。

結果、予想を超える数の方からの応募があり、「ARAPPLI」でダウンロードしていただいたARコンテンツを、イベント終了後も継続的にお楽しみいただけていることが実感できました。

―  貴重なお話をありがとうございました。

※ 取材日時 2014年12月
※ 取材制作:カスタマワイズ

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